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犬が吐いたら

 犬は四足で立っているので胃が横向きになっており、吐きやすい動物です。

 また、鼻先の短い短頭種の犬種(フレンチブルドッグ、ボストンテリア、パグ、シーズー、狆など)や、超小型犬~小型犬(チワワ、ポメラニアン、トイプードルなど)は比較的嘔吐が多い犬種です。

 さらに、成長期である子犬は食事のバランス(量、質)が悪くなりがちなため吐いてしまうことがあります。また消化機能の衰えがちな老犬も嘔吐が多くなる傾向にあります。

 ワンちゃんが嘔吐したら、その状況(原因、頻度、嘔吐物の状態、嘔吐後の様子等)をよく観察しましょう。

 その結果、①下痢や発熱を伴っている ②嘔吐物に血が混じっている ③嘔吐が止まらない(何回も吐く) ④吐いた後ぐったりしている こういう場合は早めに動物病院で診察してもらいましょう。中毒、腸炎(ウィルス、細菌、寄生虫)、胃腸疾患(胃捻転、腸重積等)、肝炎、膵炎、腹膜炎、腎疾患などいろいろな疾病のときに嘔吐することがあります。

 また、食べ過ぎ、空腹、不安感(恐怖、ストレス)、乗り物酔い、普通の草を食べたことによる嘔吐の場合はしばらく様子を見てもいいでしょう。 しかし、同じことが繰り返されないように飼い方の工夫をしてあげましょう。